数学オリンピック / 数論

最大公約数と互除法

最大公約数は、整数問題の土台です。 互除法を使えると、計算が速くなり、整数解の問題にもつながります。

定義(基本形)

2つの整数 \(a,b\) の最大公約数を \(\gcd(a,b)\) と書きます。

互除法の基本は \(a=bq+r\)(\(0\le r<b\))のとき \(\gcd(a,b)=\gcd(b,r)\) です。

簡単な例

\(\gcd(84,30)\) を求めます。

\[ 84=30\times 2+24, \quad 30=24\times 1+6, \quad 24=6\times 4+0 \]

最後の 0 の直前の余りが 6 なので、\(\gcd(84,30)=6\) です。

使いどころ

  • 分数の約分
  • 一次不定方程式の可解条件の確認
  • 互いに素かどうかの判定

よくある失敗

  • 余りの順序を逆に書いてしまう
  • 最後の余り 0 を答えにしてしまう
  • 負の数をそのまま入れて混乱する

最大公約数は正で考えるので、負号は先に外して進めると安全です。

次に学ぶ内容

  • 一次不定方程式 \(ax+by=c\)
  • 合同式での逆元
  • 中国剰余定理